「そもそもdi2って何なんだ?」
「di2に乗せ換えて何が変わるだろう?」
Di2は簡単に言うと、電動式変速です。
そのDI2と聞くと、かなり高額な変速だから手が出しにくい、と思われているかも知れません。
近年では、DI2も手が出しやすい価格帯になっています。
Di2では、機械式にはない楽しみ方があるのです。
DI2とは何なのか?
Di2に乗せ換えた時のメリットとデメリットが解る
以前は高価だったDI2も身近になっている
目次
そもそもDi2とは?
DI2とは、シマノが設計してきた電動式コンポーネントのことを指します。
「デジタル・インテグレイテッド・インテリジェンス(Digital Integrated Intelligence)」の略
変速を変える時に、スイッチの感覚で操作ができる、画期的なコンポーネントの一つです。
初めてdi2が登場したのが2001年にデビューし、コンフォート型クロスバイクが始まりでした。
実は、DI2が20年以上の歴史を持って、年々進化し続けている電動コンポなのです。
Di2は、初心者やプロユースまで、幅広く愛用している一流の変速機と言えるでしょう。
今現在はdi2が身近になってきてる
DURA ACE(デュラエース)
ULTEGRA(アルテグラ)
といった、ハイエンドグレードしか、出していませんでした。
最近になって、105(イチマルゴ)のミドルグレードも、Di2をデビューしました。
これによって、Di2がより身近になって、手に入りやすくなりました。
Di2仕様の105を使用した、完成車が続々とラインナップに出し続けています。
【劇的に変わる】di2に乗り換えた時のメリット
ここからは、di2に乗り換えた時のメリットを、解説していきます。
変速操作が軽くなる
外観がスッキリする
シフトスイッチの設定ができる
変速調整が不要
レバーが扱いやすい
変速操作が軽くなる
Di2の最大のメリットと言える、変速のタッチが軽いことです。
右側 ギアを軽くしたい時
左側 ギアを重くした時
上記の操作では、指先を深く押さないと入りません。
電動式(di2)であれば、ギアを変えたい時に、スイッチ感覚で操作が行えます。
操作が軽くなるということは、指を押す力が最小限に済むので、負担が軽くなるのです。
外観がスッキリする
Di2に変えると、ロードバイクに付いてるシフトワイヤー類が省いて、外観が見えやすくなります。
これは性能面ではなく、ワイヤーやホース類が絡んで、フレームに擦って傷がついてしまうことがあります。
Di2に使われるケーブルは、しなやかで柔らかいので、傷が付きにくいのです。
旧型 | ジャンクションのA~Bに通じて、一本のケーブルで接続 |
---|---|
現行型 | セミワイヤレスで、バッテリーに通じて変速機に接続 |
さらに現行型になると、レバーと変速機の間が、セミワイヤレス化(ジャンクションレス)になります。
前側がブレーキホース類だけになるので、外観がハッキリ見えるのです。
シフトスイッチの設定ができる
シマノから出してる、専用アプリ「E-TUBE」を使えば、シフトポジションを変える事ができます。
機械式には無い、シフトチェンジを自分好みにカスタムが可能です。
シフトチェンジだけでなく、GPS搭載のサイクルコンピューターがあれば、接続してコンポの情報を見ることができます。
変速調整が不要
Di2では、一回だけ調整しておけば、今後の調整が不要になってきます。
ケーブル類もワイヤーと違って、伸びることなく経年劣化が起きにくいです。
機械式だと、シフトワイヤーが使われているので、使い続ければワイヤーが伸びてきます。
DI2のような電動式は、一回の調整だけで、原則メンテナンスフリーになるのです。
レバーが扱いやすい
DI2のレバーには、リーチアジャスト機能(油圧式のみ)が付いているので、手の小さい人でも握りやすいです。
レバーの本体にも機械式より、スリムな構造になっているので、握りやすいのも特徴です。
機械式よりも操作量が少ないので、指先の負担も軽くなるのです。
Di2に対するデメリット
ここからは、Di2に対するデメリットを、解説していきます。
費用が高額になる
バッテリーの管理が必要
費用が高額になる
Di2に使われるパーツが電動であるため、機械式よりもコストが掛かってしまいます。
ST-R7170(電動式)\32,600
ST-R7120(機械式)\24,783
※シマノ 希望小売価格
レバーだけでも、かなり差が出ています。
RD-R7150(電動式)\33,000 | RD-R7100(機械式)\7,718 |
---|---|
FD-R7150(電動式)\17,820 | FD-R7100(機械式)\5,286 直付 |
※シマノ 希望小売価格
Di2の場合、レバーや変速機だけでなく、バッテリーや充電用のケーブルも、必要になってきます。
旧型の場合は、(ジャンクション、ワイヤレスユニット、多くのケーブル)が、必要になっていました。
このように、費用に関しては機械式よりも、高額になる傾向があるのです。
バッテリーの管理が必要
Di2のような電動式変速は、バッテリーを使用して操作をしています。
バッテリーも使っていくうちに、残量が減って消耗します。
残量が無くなると、変速しなくなるので、定期的に充電が必要になってきます。
Di2を扱う際の注意点
ここからは、Di2を扱う際の注意点を、解説していきます。
現行型と旧型では互換性が無い
ケーブルの扱いには気を遣う
機械式の構造が異なる
取り扱いに気を付ける
現行型と旧型では互換性が無い
DI2では、現行型と旧型では互換性がありません。
現行型と旧型は、どこに違いがあるのか、と思われるかもしれません。
11速から12速に変えたい
今まで使ったジャンクションやバッテリーが流用できるか
などもあったりしますが、原則的には変速数が統一しているか、すべて互換性があるものに変えるしか、方法がありません。
何故なら、ケーブル類の形状や差込部分が、違ってきます。
現行型の方が旧型よりも細い作り
差込部分が若干異なる
他には、ジャンクションやワイヤレスユニットの有無も、グレードによっては変わって来ます。
なので、現行型と旧型では混合不可で、互換性が無いということです。
ケーブルの扱いには気を遣う
Di2に使われる、ケーブル類には取り扱いには、注意した方が良いです。
ケーブルを、接続したり引き抜く時は、専用工具を使いましょう。
フレームのサイズに合わせないと、走行中にどこかで引っかかって、断線して変速しなくなるケースもあったりします。
なので、ケーブルの取り扱いには、注意が必要です。
機械式との構造が異なる
すごく簡単なことかもしれませんが、機械式と電動式(Di2)では、構造が違ってきます。
機械式のイメージ | 安価で壊れにくい、ワイヤー自体が消耗品で調整必須 |
---|---|
電動式のイメージ | 操作性が優れてる、高価でパーツがデリケート |
といったイメージを持った方が、解りやすかったりします。
結局、機械式なのか電動式なのか、どれが自分に合うのかは、迷ってしまいますね。
方法としては、自身の体で覚えるか、予算に合わせて決めるのかが、手っ取り早いです。
なので、機械式と電動式では、構造や使い方が異なってきます。
取り扱いに気を付ける
DI2のパーツ自体が、精密機器でありデリケートな作りに、なっています。
パーツそのものが高額であり、落車や事故で壊れてしまったら、かなり痛い出費になってしまいます。
レバーの方も、ブレーキを掛ける方も固定になっていて、無理に押したら折れます。
バッテリーも猛暑等の高温で、異常が出て反応しなかったりもあります。
様々な概念から、かなりデリケートな部分が多いため、取り扱いには注意が必要です。
【まとめ】Di2では変速がより楽しくしてくれる!
本記事では、DI2に乗せ換えると、より変速が楽しくなる、という内容で解説してきました。
Di2は、操作感が軽く疲労感が少ない
シフトポジションを、自分好みに設定ができる
一回で調整すれば、今後の調整は不要
レバー自体がスリムで、手の大きさ関係なく握りやすい設計
パーツ全般が精密機器で、かなり高額もの