ロードバイクにはディスクブレーキが増えてる理由とは⁉扱い慣れてる私が解説

「今のロードバイクは、ディスクブレーキ仕様が増えてるのはなぜ?」

「ディスクブレーキって、どんな構造や利点を持つだろうか?」

最近になって、ロードバイクでもディスクブレーキ仕様が、増えて来てますね。

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特に油圧式ディスクブレーキ仕様は、メリットが多く快適で楽しく乗れます。

ディスクブレーキは、自動車やオートバイと同じ構造をしたブレーキで、扱い方もリムブレーキ仕様とは、全く違ってきます。

本記事では

ディスクブレーキ仕様のロードバイクは、今後の需要が高まってる。

ディスクブレーキでは、使用方法や整備に注意が必要になる。

一概に、リムブレーキを否定してるわけではないので、ご了承ください。

目次

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今現在は、油圧ディスク仕様のロードバイクが、なぜ増えたのか?

ディスクブレーキ仕様のロードバイクが、主流になってきたのが、2019年ごろから始まりました。

その頃には、機械式ディスクブレーキの方が多かったのですが、時が経った今現在では油圧式ディスクブレーキが主流になって来ました。

2020年後半~2022年前半は、コロナ禍で需要が急増して、生産が追いつけない位になり、入手困難な時期がありました。

2023年頃になって、生産が安定してきて、油圧ディスクのコンポが手に入りやすくなりました。

ほとんどのメーカーも、油圧式ディスクブレーキ仕様のラインナップも増えてきて、今後は油圧式ディスクロードのラインナップしかないメーカーも増えてきます。

油圧式ディスクブレーキのメリット5選

ここからは、油圧式ディスクブレーキのメリット5選、解説していきます。

レバーの握りが軽い

制動力が高い

ホイールが摩耗しない

全天候に強い

ブレーキパッドの摩耗しにくい

それでは、解説していきます。

レバーの握りが軽い

油圧式ディスクブレーキでは、ブレーキレバーを軽い力を引くだけでも、効きが強いです。

そのため、手の小さい人や握力が低い人であっても、問題なく強いブレーキングが掛けられます。

ブレーキレバーの引きしろ調整も、機械式とは違った感触が出てきます。

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引き具合の方は、機械式とは全く違った、ブレーキタッチが出てきます。

制動力が高い

油圧式ディスクブレーキの最大の利点は、制動力が高いことが挙げてきます。

油圧式は、パスカルの原理を用いているため、小さな力でも大きな制動力を発揮します。

特に下り坂で速度が大きかったとしても、制動力が大きいため、しっかり減速してくれるので、安心感が出てきます。

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長時間ブレーキを掛けても、消耗しにくいところが、最大の利点と言えます。

ホイールが摩耗しない(機械式と共通)

ディスクブレーキ仕様のカーボンホイール

ディスクブレーキは、ホイールとは別で、ディスクローターでブレーキを掛けています。

そのため、リムブレーキと違って、ブレーキを掛けてもホイールが摩耗してこないのです。

因みに、フレームに干渉しない程度の微動な振れがあっても、走行可能です。

全天候に強い(機械式と共通)

ディスクブレーキは、雨であっても制動力は変わりません。

リムブレーキだと、タイヤから近い位置にブレーキを掛けるため、雨だと制動力が落ちます。

ディスクブレーキだと、タイヤから離れた位置にあるため、効きが変わらないのです。

なので、濡れた路面でも天候が左右されず、安定したブレーキングが可能になります。

ブレーキパッドの摩耗しにくい(機械式と共通)

ディスクブレーキのパッドは、ゴムではなくレジンとメタルを、使用しています。

レジン

扱いやすい ローターが摩耗しにくい 音鳴りしにくい

効きがやや弱い パッドの減りやすい

メタル

効きが制動力が強い パッドの摩耗に強い

ローターが削れやすい 音鳴りしやすい

リムブレーキのブレーキシューでは、ゴムを使っているため、ディスクよりも減りが早い傾向にあります。

油圧式ディスクブレーキのデメリット4選

これまで、油圧式ディスクブレーキのメリット5選を、解説してきました。

ディスクブレーキでも、万能ブレーキではなく、ディスクならではのデメリットがあります。

ここからは、油圧式ディスクブレーキのデメリット4選を、解説していきます。

車体が重くなる


コストが掛かる


組み立てやメンテナンスが難しい


取り扱いに注意が必要

それでは、解説していきます。

車体が重くなる(機械式と共通)

これは、ブレーキに使われるパーツが多いので、どうしても車体が重くなります。

ディスクブレーキ キャリパー(ディスク)、ブレーキローター
リムブレーキ キャリパー(リム)、ホイール

フレームやホイールも、ディスク専用設計になってくるので、

その重くなった分、安定性や剛性が、増えてきたと思われます。

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リムブレーキの方は、ホイールで挟んで止めるので、部品が少なく軽いです。

コストが掛かる

当然ながら、使われるパーツが多くなって来るので、リムブレーキよりも高くなってしまいます。

あとは、ディスクブレーキ関連パッド、ローター、オイルの消耗品も高いので、ランニングコストも掛かります。

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主に、必要な部品の数だったり、構造とかでコストが掛かったりもありますね。

組み立てやメンテナンスが難しい(特に油圧式)

油圧式ディスクブレーキは、オイルでブレーキを制動してるので、機械式とは全く違う構造になっています。

フレームセットから組み立てる時は、ホースからレバーに取り付けや専用工具も、別物です。

メンテナンスの方では、ブレーキブリーディング(ブレーキオイル交換)を行う時も、初心者だと難しいです。

取り扱いに注意が必要(機械式と共通)

車輪を回してる最中に、指でブレーキローターに入れてしまうと、切れて大怪我を負います。

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私も、そこに指を入れたら、大出血しました。

長時間ブレーキを掛けていると、ローターがかなり熱くなり、触ると火傷します。

あとは、ブレーキパッドも油分に付いたらダメです。

油分が付いたら、ブレーキが効かなくだけでなく、大きな異音がなってしまいます。

機械式ディスクブレーキのメリット3選

これまで、油圧式をメインでデメリット4選を、解説していきました。

実は機械式には、油圧式にはないメリットもあります。

ここからは、機械式をメインにメリット3選、解説していきます。

コストが安い


リムブレーキ仕様のブレーキレバーを流用出来る


メンテナンスがしやすい

それでは、解説していきます。

コストが安い

機械式ディスクブレーキのコスト的には、油圧式よりも安く済む傾向にあります。

なぜなら、機械式の構造がシンプルであるため、組み立てやすかったりします。

ブレーキワイヤーも、リムブレーキ仕様と共通しています。

リムブレーキ仕様のブレーキレバーを流用出来る

もともとリムブレーキ仕様に使ってきた、コンポーネントを機械式ディスクブレーキに移植することは、十分可能です。

そのコンポーネントのまま、

ディスクブレーキ一式

キャリパー、ローター、ワイヤー(リムブレーキの長さだと足りない)

上記のパーツを、調達すれば良いだけなので、コスパを抑えることができます。

メンテナンスがしやすい

機械式ディスクブレーキは、ワイヤーで制動しています。

もし、ワイヤーが劣化していたら、リムブレーキ仕様と同じ感覚で、簡単に交換ができます。

ブレーキワイヤーの交換も、リムブレーキ仕様とほとんど変わらないです。

一つ注意したいのが、機械式ディスクキャリパーの構造が、シングルピストンになっています。

調整の仕方が、少しコツがあるので注意が必要です。

機械式ディスクブレーキのデメリット3選

これまで、機械式ディスクブレーキのメリット3選を話していきました。

当然ながら、機械式にも欠点があります。

ここからは、機械式ディスクブレーキのデメリット3選を紹介していきます。

制動力が低い

ブレーキパッドの偏摩耗が起きやすい

レバーの握りが重い

それでは、解説していきます。

制動力が低い

機械式ディスクブレーキは、主にワイヤーで制動しています。

ワイヤーは構造上、油圧よりも制動力が、低くなってしまいます。

ブレーキパッドの偏摩耗が起きやすい

機械式のキャリパーブレーキの構造が、シングルピストンになっています。

そのため、ブレーキを掛けた時に、パッドが片側だけ減っていたり、ローターが少し曲がってしまうのも、あったりします。

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因みに、油圧式は基本的にデュアルシングルです。

レバーの握りが重い

機械式ディスクブレーキは、やはり構造的にどうしても、油圧式よりもレバーのタッチが重くなりがちです。

しかも、ワイヤーは鉄系(ステンレス)なので、油圧のホース(樹脂)より、劣化がしやすい傾向にあります。

ワイヤーの劣化例

サビ

亀裂

上記の状態のままで使用していると、ワイヤーが切れたり、ブレーキが効かなくなる、恐れがあるので注意が必要です。

ディスクブレーキ仕様のロードバイクの注意点5選

ディスクブレーキを取り扱うにあたって、気を付けなければいけない場面が、たくさん出てきます。

ここからは、ディスクブレーキ仕様のロードバイクの注意点5選を紹介してきます。

ディスクローターやブレーキパッドはかなりデリケート

油圧のブレーキオイル交換は最低でも年に1回

ブレーキパッドやローターの位置調整が難しい

パッドだけではなく、ローターも摩耗する。

ブレーキホースをキャリパーやレバーに正しく取り付ける。

それでは、解説していきます。

ディスクローターやブレーキパッドはかなりデリケート

ディスクブレーキに使われるパッドやローターは、非常にデリケートであるため、常に気を使わないとはいけません。

特に両方とも、油分厳禁です。

ブレーキパッドの場合

ブレーキが効かなくだけでなく、音鳴りがとんでもない事になる。

汚れがひどい場合は、要交換

油分で汚れたパッド

上記の写真では分かりにくいと思いますが、汚れが付いている状態です。

ブレーキローターの場合

曲がってしまうと、歪みで走行不可

ブレーキを掛けた後に、熱でほんの少し曲がって、パッドに当たることも

油圧のブレーキオイル交換は最低でも年に1回

ブレーキブリーディングは最低でも、年に一回オイルを交換しないといけません。

ブレーキオイルは、外部からは全く見えません。

オイル自体も、車体に乗っていなくても、劣化してきます。

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新品がピンク色で、劣化していると薄茶っぽい色

なので、ブレーキオイルの交換も、年に1回は必ず交換するようにしましょう。

あとは、ブレーキホースも樹脂で出来てるので、自然に劣化してきます。

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オイルもホースも、劣化したまま走行すると、ブレーキが効かなくなる恐れがあります。

ブレーキパッドやローターの位置調整が難しい

ブレーキパットの調整は、かなりシビアです。

下記の特徴

リムブレーキ ブレーキシューとホイールの間が大きい
ディスクブレーキ ブレーキパッドとローターの間がかなり小さい

上記の画像を見て分かりますが、わずか数mmの隙間しかありません。

ブレーキローターに挟んだ状態なら、さらに1mm未満になるため、結構見えづらいです。

ブレーキローターも、常に細かく振れていることもあって、パットに小さく当たることもあります。

ローターの修正も、専用工具で調整しますが、難しくて見極めが必要です。

パッドだけではなく、ローターも摩耗する。

消耗品は、ブレーキパッドだけでなく、ローターもその一つです。

パッド次第では、ローターの摩耗が早くなったりします。

ローターが摩耗したまま走行していると、変形してしまい走行不可になってしまいます。

ブレーキホースをキャリパーやレバーに正しく取り付ける。

ブレーキホースがキャリパーやレバーを正しく取り付けないと、オイルが漏れてしまう恐れがあるのです。

これは、ホースをカットした時に、断面が垂直であるかを、確認する必要があります。

そうしないと、コネクターインサートを注入した時、ホースとの隙間が空いてたら、オイルが漏れる恐れがあります。

【まとめ】油圧式ディスクの、ロードバイクは楽しい

この記事では、油圧式がメインのディスクブレーキの(メリット、デメリット)を解説していきました。

ここで、油圧式の概要をまとめると、

ブレーキのタッチが軽い

制動力が強い

メンテナンスが難しい

コストが掛かる

という内容になっています。

油圧式ディスクの最大のメリットが、レバーを軽く握っても、大きな制動力が発揮することでしょう。

下り坂であっても、余裕のあるブレーキングが可能になり、安全性に

メンテナンスの方は、リムブレーキ仕様や、機械式ディスクよりも、構造が複雑で難しいです。

知識やスキルが必要になって来るので、未経験な人は無理に行おうとせず、専門店に持ち込んで依頼することをおすすめします。

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無理に触って、ブレーキが効かなくなったら、大変なことになります。

コストの方も、リムブレーキ仕様や機械式よりも、使用するパーツが多かったり、専用の工具が必要だったりと、大きな出費が発生してしまいます。

油圧式をメンテナンス(ブリーティング)をしてみたいなら、自分でしっかり調べてから、行うようにしましょう。

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